7分の1のスキ。
「おいっ上原ッ!!」
三木くんの大きな声にハッとなるあたし。
「ぁ………カサ…。ごめん」
さっきあたしが落としたカサは三木くんが拾ってくれたようで…
「っどした。いきなり」
「……………」
それ以上の言葉が喉から出てこない。
言わなきゃ…
三木くんに。
「奏太が………」
空気を吸えなくてうまく喋れない。
それはまるで地面に打ち上げられた魚みたいに。
「奏太がどした?」
三木くんが心配そうに覗き込む。