7分の1のスキ。




涙が溢れ出して雨の雫に混ざってシャツに落ちる。




「上原、一回落ち着こ。ゆっくりでいいから」



あぁ、三木くんはなんて優しい人なんだろう…。

あたしがカサを落としたせいで肩が少し濡れてるのに。



「奏太が……」


「…うん」



お願い、ちゃんと喋って、
あたしの口。



「……………………わかれようって」




知らなかった。

別れる事が、こんなに苦しくて

重たいなんて。

繋がりがなくなるって

こんなに悲しいなんて、

知らなかった。
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