7分の1のスキ。


「はやくもどんなよ……、成績下がっちゃうよ?」


『や、上原が大丈夫ってわかったら戻るつもり』




三木くんって………やっぱり
優しいな。

声があったかいもん。



ケータイを握る手に力を込めながら口を開く。

「大丈夫だよ…へーき。
一日経ったら結構楽になったから……だからもう授業いって…?」


へーき、なんて嘘。


ほんとは苦しくてたまらない。



だけど、三木くんに迷惑かけれない。
だから言えないの。



あれ…………?

「三木くん……?」


『だーめ。まだ行けない』

「だから大丈夫だってば」

口に笑みを含めて言うあたし。


『…だって、上原さっきから笑えてねぇもん』



え……………

な、んでわかるの?



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