7分の1のスキ。
ベンチ
奏太side
ちづるからの返事が返ってこねぇ………
俺はそう思って黒く、光を反射するケータイを眺める。
昨日、ちづるに別れようってメールした。
あれから一回も返事が返ってきてない。
返ってくる素振りすら見せない俺のケータイ。
体育館裏で授業をサボってる俺は一人でケータイとにらめっこ。
まぁ、もどってもどうせ自習だし……
ちづる…あのメール見てどう思ってんだろ……
ふと、頭のなかにちづるの泣いた顔が浮かんだ。
「はっ、泣くわけねぇか………」
そんな考えを打ち消す様に、口からでる言葉。
だって、あんなでけぇ口開けて笑うちづるが泣くわけない。