7分の1のスキ。

ちづるside


誰もいない家にチャイムの音が響いた。




「…は、い……」

緊張して、こわばった体を必死で動かして玄関に向かう。

ガチャリと音を立ててあくドア。



「…うす」


相変わらず、たけた顔をした三木くんがドアの向こうから顔を出した。



「……家、よく分かったね」


『どーぞ』と、三木くんを中にいれた。

「昨日来たから覚えた…」


「あ…そっか。…昨日ありがとね」

「おー」


会話をしながら、部屋に案内する。

「き、きたないよ…」


小さく震える手自分の部屋のドアを開けた。



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