7分の1のスキ。
「………そぅた…に、あい、たいっ」
震える体を必死に抑えて、
唇を動かす。
「え………?」
「奏太と会って、話がしたい」
あたしの返答にずっと待っててくれた三木くんは、あたしの言葉に頷いた。
優しく笑いながら。
「ん、わかった。…じゃあ近くにくる様メール送るから、ケータイかして」
あたしも頷いて、三木くんの手にケータイを置く。
三木くんが奏太にメールしている間に、クローゼットからカーディガンを取り出して、羽織る。
「はい、ありがと。…近くの公園に呼んどいた」
三木くんからケータイを受け取ってから、玄関に向かった。