7分の1のスキ。


靴をはき終わった三木くんが立ち上がる。


「ちゃんと自分で前見て、えらいな。上原」



笑いながら、大きな手であたしの髪をぐしゃりと撫でた。




わっ……………


ガチャリと開いた玄関からでるあたし達。


「じゃ、頑張れ」


三木くんは笑いながらそう言って、あたしに手をふった。



「うんっ」



あたしもそう言って手をふった。



ちゃんと、

笑って。




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