7分の1のスキ。

奏太の手はゴツゴツしてて、大きくて、いかにも男の子って、感じだった。


『……やっば。はずかしっ……』


顔を真っ赤にして言う奏太。

……………

かわいいな。
なんて思ってしまった。

『…うん。顔、真っ赤だよ』

『う…………』

笑うあたし。 あいている手で必死に顔を隠す奏太。


なんか、こーゆー所。好きだなぁ…


今はね、あなたと付き合えて良かったって、思えるよ。

『ありがと……』

『なにが…?』

あたしが小さく呟いた言葉に疑問を持ったのか、奏太はキョトンとした顔で聞いてきた。

その姿がまた、かわいくてくすりと笑ってしまった。


『ううん。…なんでもない!』
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