7分の1のスキ。
第二章
前進
ちづるside
あの日を後にしてから、あたしが何も考えずに笑えるようになるまで
一ヶ月かかった。
麻衣は
『えっ?別れたぁ!?』
『うん……』
『なんで…』
『いろいろあって』
あたしが小さく笑うと、麻衣はなにか言いたそうな顔をした。
だけど、あたしに続く言葉はなかった。
それから小さく息をはくと、
むにっ、とあたしの頬をつねる。
『もう決めたんだね?』
あたしがこくりと頷くと、
『なら、笑えっ』
そう言って、あたしに笑いかけてきてくれたんだ。
そんな事があったのも一ヶ月前。
いまはもう、ちゃんと
笑えてる。
はず………