Sheep in BLUE
2つの孤独
「ただいま」
「おかえり~。」
「わ、いい匂い。何?」
「ブリ照り。スーパーで最後って感じであったから。」
「やっぱ和食だよなぁ。俺の分もあるしょ?」
「勿論。」
玄関入ってすぐにあるキッチンとリビング。
その奥には、2つの部屋のドアが仲良く並ぶ。左の部屋が俺の部屋右の部屋があおの部屋だ。
俺たちは高校2年の夏からずっとここで一緒に暮らしている。
左側の扉を開けて部屋に入ると荷物をソファーに放り投げリビングに戻る。