Sheep in BLUE
「手、洗ってよ。」
テーブルの上にある枝豆をつまもうとして斜めに小さく振り向いたあおが俺をにらみつけた。
「ちぇっ、みてたのか。」
しぶしぶ手を洗いに行き結局枝豆には手を出さず食器棚から適当な食器を出してあおのそばに置いた。
「俺が皿にのせるよ」
「…ヨロシク」
テーブルにあおが作ってくれた料理を並べているとあおが冷蔵庫からペットボトルのお茶を出す。そのまま蓋を開けようとするのを制してペットボトルを受け取るとカララ、と音を立てて蓋を開けた。
あおの前にフォークを置き俺の前に箸を置く。
「「いただきます。」」
あおが食事を作ってくれたのって久しぶりだな、そう思って少し気持ちが舞っていた。