いつかきっと・・・
「ぱぱ??」

気付くと俺の目から涙が流れていた。

「だいじょーぶ?」

まだ喋れるようになって間もない子供。

「大丈夫。ありがとう」

俺の愛しい子供。
3歳の女の子。

「ぱぱ・・・?ぱぱの好きな言葉。。。」

「うん。」

「沙羅お姉ちゃんに出会った日にいった言葉?」

「美雪!ねなさい」

「まま!」

「李紗・・・お帰り。」

「お帰り。じゃないでしょ!癒也はなんで寝かさないの~!」

「寝てたよ。なぁ?」

「うん。起きたらパパが日記読んでた。」

「それで、何も言わずに聞かせてたのね。」

俺の最愛の妻。


沙羅・・・
俺、今やばい幸せ。

「いいじゃん?」

「まぁ、癒也が聞かせなかったらこんなに喋らないけど・・・」

「魔法の言葉のおかげだな。」

「魔法の言葉?」

「パパの好きな言葉だよね!」

「そぅ。いつかきっと輝ける」

「はぁ・・・疲れたから寝るわね」

「お休み。ままぁ!」

「おやすみ。李紗♪」

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