空が泣いた。
第1章
先輩
今日から高校2年生。
私はいつものように車で登校。
車の外では学生が楽しそうに登校している。
いいな。私も、歩いて登校したいな。
「花乃??もうすぐで着くから、かばん持ってなさいね」
「あ、うん」
学校内にある先生用の駐車場に車を止めて、降りる。
でも、歩いては降りられない。車椅子に乗っているから。
「今日も頑張ってらっしゃい」
「うん。いってきます、お母さん」
かばんを背負って車椅子を動かす。
階段は上れないから、
スロープかエレベータを使って教室まで行く。
「お、宮野。おはよう」
「あ、先生。おはようございます」
担任の小川先生。とても生徒思いないい先生。
私も小川先生によく助けてもらっている。
「大変だろ?先生が押してやるよ」
「あ、大丈夫ですよっ」
「遠慮するなよー」