空色の恋


「立てるか?」



「平気」


こういうときもそう


あたしは自分で立ち上がる


可愛い女の子だったら足くじいたりするんだろうな




「膝だけか?」


「うん

まぁ怪我しないのが取り柄ですから」


「小学生のころからラフプレー多いのにほんと怪我しないよな

うらやましい」


そんな言葉嬉しくない


「怪我も実力のうちですよぉ」


「お前なぁ」


ただの幼馴染でもいい


龍輝の横でこうやってバカ言ってられるなら




たとえ女に見られてなくても

彼女になれなくても


龍輝の隣で笑っていたい




それだけがあたしの願いだったのに・・・






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