空色の恋





一瞬驚いた顔をする沙織先輩




「ばーか」



そう言って再び背を向けられてしまう




「でもあんたのそういうとこ


結構好き」




先輩はそう言って片手をあげると


あたしの目の前から立ち去った







「澄空?」


後ろから呼ばれる


振り向くとそこにいたのは永遠だった





「お前ほんとバカだな」


そう言って永遠がほほ笑む




「聞いてたの?」



「あぁ」



「ごめんね

せっかくあたしのために」



永遠が首を横に振る





「だから好き」




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