空色の恋
雨のち曇り
自分
「柊~!」
廊下を歩いていたあたしを後ろから呼ぶ声がする
「ん?」
振り向くといたのは男バスの連中
「お前すげえな」
「はぁ?」
何の話だいきなり
「体育館の掲示板見てねえのかよ?」
そんなもの見たこともない
「なにがあんの?」
「この間の体育祭の結果」
後ろから口を出したのは同じ女バス仲間の八澤紫歩(やざわしほ)
「そう
お前先輩差し置いてダントツ1位だぞ」
「はぁ?」
あたしは体育館に向かって駈け出した
「ちょっとごめん!」
人込みをかき分けてやっと掲示板にたどり着く
『総合1位 1年D組 柊澄空』
「最悪・・・」