空色の恋
目的の駅について電車を降りる
「柊ちゃん」
名前を呼ばれてそっちを見ると篠原がベンチに座っていた
あたしは駆け寄って隣に座る
「何かあったか?」
「え?」
いきなり聞かれて聞き返す
「柊ちゃんが学校を抜け出すなんてよっぽどだろ」
その言葉にあたしは首を横に振った
強がりじゃない
ただ篠原にあったらどうでもよくなってしまった
「ならいいんだけど」
頭をクシャッと撫でられる
その行動にドキッとした
「行くか」
「うん」