空色の恋
「濡れたぁ」
家に向かう途中で雨が降ってきて
着いた時にはお互いびしょ濡れ
「タオル取ってくる」
「うん」
篠原が家の中に入っていく
普通の一軒家
大きさもうちと同じくらい
「兄貴?帰ってきたの?」
なんかいきなり出てきた少年
「え?誰?」
あたしを見て言う
「えっあっ柊澄空(ひいらぎそら)です」
「あーあんたが兄貴のこと停学にした張本人か」
「…はい」
兄貴ってことは篠原の弟か
「海翔(かいと)
余計なこと言うな」
篠原が出てくる
「だって事実だろ」
「ちげえよ」
事実だよ
篠原が停学になったのあたしのせい