空色の恋




「濡れたぁ」


家に向かう途中で雨が降ってきて

着いた時にはお互いびしょ濡れ



「タオル取ってくる」


「うん」


篠原が家の中に入っていく


普通の一軒家

大きさもうちと同じくらい



「兄貴?帰ってきたの?」


なんかいきなり出てきた少年



「え?誰?」

あたしを見て言う



「えっあっ柊澄空(ひいらぎそら)です」



「あーあんたが兄貴のこと停学にした張本人か」


「…はい」


兄貴ってことは篠原の弟か




「海翔(かいと)

余計なこと言うな」


篠原が出てくる



「だって事実だろ」


「ちげえよ」




事実だよ

篠原が停学になったのあたしのせい



< 50 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop