空色の恋
『人前で弱音を吐かない
悩みなんてない
他人に頼られてしっかり者
異性とも仲良く友達みたいに付き合う
独り立ちしすぎたやつ』
前に男子に言われたことがある
うすうす気がついてた
あたしは女として見られることはないって
でもそう言われた時、否定できない自分がいた
弱いなんて思われちゃいけない
悩んでるなんて思われちゃいけない
しっかりしなきゃいけない
男に媚びなきゃ生きていけないようになんてなっちゃいけない
早く独りで立たなきゃいけない
いつもそう思っていたから
本当は皆の前で大声で泣きたい
それくらいの悩みもいっぱいある
しっかりなんてしてない
もっと女の子っぽくなりたい
人に頼りたい
あたしには出来なかった
自分に付いてしまった周りからの印象を
自分から変えることなんて
出来なかった