嗚呼、愛しの姫君
―こうして。


私とゴキブリ…いえ、姫君との二人旅が始まりました。


目指すは世にも恐ろしい、弱点等情報が全く分からない魔術師、タートスの住む山。


嗚呼…愛しの姫君。
お慕いするあなたの為になら私、どこまでも参ります。


カサカサという音とその感触に意識が天に昇りそうになりながら、私は改めてそう固く誓いました。
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