嗚呼、愛しの姫君
二人旅
―さて、まずはタートスのいる山の行き順を確かめないとですね。


街を一歩出ると私は大臣様に頂いた地図を広げました。
姫君も一緒にご覧になりたいのか、今度は首の方にいらっしゃいました。


……
………
じんましんです。
さすがに首はマズいみたいです。


でもこんなところで早々に倒れてしまう訳にはいきません。
私は気合いで地図に集中します。
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