嗚呼、愛しの姫君
その後も姫君は戦いが終わる毎に右袖から出てこられました。


姫君は、戦いをご覧になるのがお怖いのでしょうか?


…右手の甲にいらっしゃるあなたが、右手で剣を振り上げる毎に隠れられるとは、きっとそういう事なのでしょうね。


―嗚呼、姫君。
そんなあなたも素敵です…。
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