嗚呼、愛しの姫君
「…すみません、姫様。姫様を野宿させてしまうなど無礼極まりないですが…私の未熟さ故の判断ミスです。どうかお許しを。」


私は手の甲にいらっしゃる姫君を限界ギリギリまで顔に近づけ(顔から30センチが限界でしたが)、非礼を詫びました。


例えこのような姿になろうとも姫君は姫君。
ベッドの寝心地が関係なかろうとも(姫君は私にくっついていないといけないので)、野宿が快い訳がありません。
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