嗚呼、愛しの姫君
一瞬、姫君が私をご覧になったような気がしました。

…と言っても、私の方が姫君を直視出来なかったので、自信はないですが。


そのまま姫君は私の手の甲でじっとしていらっしゃいました。それはまるで、私の言葉を許して下さっているかのようでした。
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