嗚呼、愛しの姫君
「兄ちゃん、どっかの国仕えのもんか?こんな所1人で歩いてたら物騒だぜ…?」


私の頭の横にナイフを突きつけた盗賊とは別の盗賊が、今度は私の首筋にナイフを当ててきます。


騎士の誓いにかけて、姫君だけは何としても守らなければなりません。

でも私が命を失うと、今度は姫君がエネルギーを失って命を失ってしまうのです。


―まさに、万事休すでした。
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