嗚呼、愛しの姫君
さすがの盗賊もゴキブリの大群には勝てなかったのか、その場で全員気絶しました。

…という事が分かったのは実は私が気絶から目が覚めてからで、誰よりも早く気絶してしまっていたのは私でした…。


さすがは姫君。すごい技をお持ちです。
しかし私はその技を一度見せて頂けただけて身に余る光栄でございます。お腹いっぱいというものでございます。


―私達は気絶している盗賊達を尻目に、足早に次の街へと足を進めました。
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