嗚呼、愛しの姫君
私は、街から百メートルほど離れた場所にテントを張りました。


これくらいに街から近ければ、昨日のようにゴキブリに襲われ…いえ、盗賊に襲われる事はないでしょうから安心です。


少しお腹が空いた私は、今日購入させられたロッテルを1つ食べてみる事にしました。
私が一口食べた後、一部をごく小さく切り、姫君にも召し上がって頂きました。


ロッテルは多少酸味はあるものの、爽やかな甘味がする美味しい果実でした。


1つ食べ終わり、2つ目に手を伸ばすと、私はある事に気付きました。
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