嗚呼、愛しの姫君
街から30分ほど歩いたくらいの所で、その山の風貌がハッキリ見えてきました。


その山は果てしなく高くそびえ、その肌は緑に覆われながらも何とも禍々しい気を放っておりました。


私は静かに息を飲み、更に山へと足を進めて行きました。
先ほどの軽い足取りとは打って変わって、それは次第に重いものになっていきました。
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