嗚呼、愛しの姫君
……
………
…………

真っ暗闇です。
何も見えません。

私は辺りを見回します。
耳を澄まします。


すると、遠くから声が聞こえます。


―…シオン、シオン殿。


…嗚呼何と美しいお声。
どうやら女神様がお迎えに来て下さったそうです。


私はゆっくりと立ち上がり、女神様の方へと足を進めました。
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