嗚呼、愛しの姫君
「姫様…どうして、元の姿に…?」

「私ですか?タートス殿が戻して下さいました。何やら、『この儂を倒すとは只者ではないな。おぬしの望み通り、元の姿に戻してやろう。』とか青ざめた顔でおっしゃって、意識を失われました。」


姫君はそうおっしゃってタートスの方を振り返られました。

見ると、タートスはゴキブリの大群に埋もれて意識を失っておりました。


それは見るも凄惨な光景でした。
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