嗚呼、愛しの姫君
嗚呼、愛しの姫君
ーさて。その後どうなったかと申しますと。




「カトリーナ姫、迎えに参りましたぞ!今日こそは儂と手を組む気になって頂けましたかな?」

何とタートスはすっかり姫君の強さ(?)に惚れ込んでしまい、しつこい程に姫君の所に勧誘に訪れるようになったのです。

「…いえ、私は戦いには向いておりませんし…。お気持ちだけ頂いておきます。ありがとうございます。」

ーこれが姫君のお決まりの断り文句。
戦いに向いているかどうか以前に、シルティアを滅ぼそうとする行為に異を唱えるべきじゃないかと思いますが…。

ーいえ、きっと姫君はタートスを刺激しない為におっしゃっているのでしょう。

…さすがは姫君。素晴らしいご判断だと思います。
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