りんごの娘

気持ち

最後にマイティンに会いに行こう。


エリトリンは街に出ました。


「マイティンはどこかな…」


ずっとずっと探しました。


でもマイティンはいません。


「あのーマイティン君はどこにいますか?」


「ひぃぃ!あんたなんかがマイティンに近づかないで!気持ち悪い!不釣合いよ!」


前にもこんなことあったな…
エリトリンはそう思いました。


「別れを告げるだけなんです。だから教えてください。」


こんなときに助けてくれたマイティンはもういない。


「何よ!別れなんて告げる必要ないわ!マイティンはもうあなたから離れてるのよ。」


苦しい。エリトリンは苦しかったのです。


「これが最後なのに…」


そんなエリトリンの言葉は届かず、


「早くどこかいってよ!」
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