思い出の1piece【完】
はるちゃんが教室から出ていくと一気に騒がしくなる教室。
私はぼーっとして外を眺めていた。
するといきなり、
「ねぇ私、水瀬綾(みずせあや)よろしく。」
ショートボブの髪型の子が話しかけてきた。
めっちゃかわいい。
「よろしくお願いします。」
「ねぇ彼氏持ち?めっちゃかわいいね。」
「彼氏はいないよ。しかも綾ちゃんの方がかわいいよ。」
何言ってんだこの子は。
「あ、呼び捨てでいいよ。私も絵璃花って呼ぶし。」
「うん、わかった。」
それから私たちは自習の時間ずっとしゃべってた。
綾が優しくて…。
私はこの子なら信じてみようと思えた。
綾、私を変えたのはあなたでもあるんだよ。
ありがとう。