思い出の1piece【完】




唇を離して彼は言った。


「好きだ。」



「何で…。」



あんなにひどいことしたのに。


どうして?



「好きなんだよ。この3年間ずっとお前だけを思ってきた。なんかいつか会える気がしていた。でもなかなか会えなかった。でもこの間会ってあぁまだ好きだって思った。」





やばい、泣きそうだよ。




「俺はお前が好きだ。お前の気持ちが知りたい。」




「私はたくさんあなたを傷つけた。それなのにまだ好きなの、好きすぎて辛いの。こんな無責任で自分勝手な私でも好きでいてくれるの?」


「あぁ。」



彼はうなづいてこう言った。

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