思い出の1piece【完】
「失礼します。今日からここに通う山國絵璃花です。」
「おぉ絵璃花。」
あれ?
この声聞いたことある。
不思議に想い顔を上げると、
「はるちゃんっ!!」
小さい頃から私がお兄ちゃんのように慕っていたはるちゃんだった。
長谷川遥斗。
顔はけっこうイケメン。
最近結婚して幸せ絶頂期らしい。
「はるちゃん。久しぶり。なんでここに?」
「千香ちゃんに呼ばれて今年からここで働いてる。」
「へぇ〜。」
「俺がみんなに言うからその後入ってこいよ。」
「うん。」
「それからみんないいやつだから。」
「うん〜。」
「お前は…。」
「早く行こう…。」
この話は聞きたくない。
はるちゃんは私の過去を知ってる唯一の存在。