【短】恋の季節 ゚+。boy's story。+゚
俺は友達に断って、あの子の後をついていった。
…っていうとストーカーみたいだけれど。
あの子は少し遠くにある小さな図書館に入っていった。
しばらくあの子が吸い込まれた入口をボーッと見て
深呼吸をして俺も行く決心をした。
マナーとして、というより
誰にも邪魔されたくなくて携帯の電源を切る。
受付には優しそうなおじいさんが座っていた。
ちびっこ達が帰って
あまり人のいないこの場所に
2人続けて高校生が来るのは珍しいのか、
俺を見ると驚いたような顔をした。
だけどすぐににっこり笑って
先客がいることを嬉しそうに教えてくれた。