【短】恋の季節 ゚+。boy's story。+゚


あの子が座る椅子を後ろから発見して

深呼吸したあと、隣にカバンを下ろす。


あの子はビクッとして、おそるおそるこちらの様子を伺っているようだった。





カバン、靴、制服。


徐々に上がってくる視線に

心臓が胸を打つ音はこの静かな空間に響いてはいないだろうか。


そればかりが気になる。




だけどあの子は。



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