【短】恋の季節 ゚+。boy's story。+゚


「どうして?」


「んー。うるさいから? こっちの方がいい。」



君がいるから。



そこまでは言えなくて
頬杖をついて、火照る顔を隠す。







何もしゃべらないこの空間が好きだ。




当たり前のようにあの子が隣にいる時間が好きだ。






…君が、好きだ。








…それからの小さな図書館は
毎日2人分の席がうまった。




そして秋は、俺のなかで心地よい季節になった。




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