【短】恋の季節 ゚+。boy's story。+゚
「...もしもし。」
「おう!今さー、最初に言ってた神社に来てるんだけどさ、
ほら、お前んちの近くの!」
さすがに神様の前で
酒を飲んでいるわけではなさそうだけれど、
深夜だからか、
久しぶりに友達と集まったからか、
高めのテンションに期待した分少しイラつく。
期待したのはこっちの勝手だけれど。
...もう切ってしまおうか。
「いやー最初はね?いつもの奴らだけの予定がー
いつの間にかクラス全体に伝わってたみたいで
ほぼ全員いるのにお前がいないから」
ピクリと電話を切ろうとした手が止まる。
...全員?
それにはあの子も含まれているんだろうか。