【短】恋の季節 ゚+。boy's story。+゚
卒業式が終わって、今は春休み。
俺はすでに地元の大学に進学先が決まっていた。
秋にお世話になった図書館のおじいさんに挨拶をすると言って
家を出てきた。
...もちろん、嘘はついてない。
応援してもらったお礼を感謝を込めて静かに頭をさげてきた。
だけど、本命はそれじゃなくて。
連絡なんて、何もしていないけれど。
なんの根拠もないけれど。
...あの子を待つために、花壇に腰かけた。
その直後。
へっくしゅん。