【短】恋の季節 ゚+。boy's story。+゚
今日が最後。
想像するのは予想以上に簡単で、
大学進学とともに会わなくなって
帰省もなんだかんだで出来なくて
そうこうしてるうちに向こうには恋人ができて...
そんなカップルをたくさん見てきた。
そのうちの、1つにしたくなかった。
そんなの絶対嫌だと思った。
だから。
「あの「最後じゃない。」
かぶった。
いや、かぶせた。
これ以上、最後という言葉を
聞きたくなかった。
あの子はびっくりした顔をした後
気が抜けたような表情に変わった。
「会うのは、最後じゃない」
大きな息と意思を同時にはきだすように
静かに言い放つ。
するとあの子は
泣きたそうな
嬉しいような顔をした。