双子の弟と入れ替わっちゃった⁉
「いちいち叫ばなくていいじゃない……
普通に呼ぶかドアをノックしてよ……」
「別にいいじゃん。んで、これでいいのか?」
「よくないし……」
そう言いながら、制服をチェックした
ブラウスは第二ボタンまで開けて、リボンもゆるゆるにして、スカートは膝上でいつものあたしを見てるみたいだった
当たり前だけど……
「うん、大丈夫。
ねぇ、あたしもこれでいい?」
「もうちょっとボタン開けてネクタイ緩めたらいい」
「こう?」
「うん、それでいい」
悠は結構ボタン開けてネクタイもすごく緩くて、ズボンはもちろん腰パン
いつもそんなに見てなかったけど、改めて見ると……
「ただのチャラ男じゃん……」
「あ?文句あるのか?」
「別に〜。てか、悠もう家出ないと学校間に合わないよ」
「マジか⁉じゃあ、行ってくる‼
あ、何かあったらすぐに連絡しろよ⁉」
「はーい。いってらっしゃい〜」
バタバタと音を立てて家を出て行った