視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~

長田さんと話し終えた私の頭の中は真っ白で…


何も…
考えたくない…
自分が何者なのかも分からない…
自分の事なのに…



「気持ち悪い……っっ。」



そう呟いた私は、夕飯だと呼ばれるまで、

その場で踞り、声を殺して一人で泣いていた…





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