視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~







「うぎぃっっっっ!!!」







その苦し気な声の様な物が聞こえてきて、
私は、恐る恐る、ゆっくりと、
背後を振り返った…



「----っっっ?!!」




--- ガタンッッッ!




後ろに後退った私は、椅子に躓き、そのまま倒れ込んだ。

目線は、声の聞こえてきた方向に向けたまま…


「あっ…あぁあっ……っっ。」


神崎さんの目の前でうつ伏せに倒れただろう警察官…

でも…

まるで仰向けに倒れたかの様に、顔は天井に向いていた…



首を……捻り折られていたんだ…







「いやああぁぁああぁあぁぁぁあ!!!」










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