視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~

何がどうなっているのか、分からなかった。

私や神崎さん、それに警察官の3人だけしか部屋には居なくて、そんな人は誰一人として入っては来ていない。

【黒い靄】が私に近づいてきて、戸が開いた時も、入っては来なかった。

それに私は、突き飛ばされてなんかいない…。


「大輔は…その話を誰に聞いたの?」


「長田さんっていう刑事さんだよ。さっき初めて会ったけど、丁寧に説明してくれたんだ。良い刑事さんで良かったよ。」


初めて…?
大輔は学校で会ったじゃない。
何言ってるの?
それに、今は”いつ”なの?


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