視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~
「なっ…なんで…?」
家屋の中にいるお父さんとお母さんは、栄と同じ様に着古した袴や着物を着ていたんだ。
「”香歩”の両親に似ているだろう?偶然とは思えないほどに。」
「なんで…お父さんとお母さんが…」
「あの二人は、私の実の両親。君からしたら義理の親に当たる。」
「……さっきの…骨は…。」
「何であんな風になっていたか、気になる?」
栄は、楽しそうにそう言った…。