視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~


「栄は、セツが遊郭に行くようになってから、変わってしまった…。【MOYA】に取り付かれてしまったの。挙げ句、私達やセツを殺し、自分も自害したけれど…。栄は、遊郭から帰ったセツに、暴力まで奮う様になっていた。…だから、セツが、自分を優しく守ってくれる塩谷さんに惹かれていくのは自然だった…。」


「……。」


「それなのに、惹かれながらもこの家に戻ると、セツは言ったのよ…?栄。その気持ちが分かるかしら…?」


「………っっ!」








その話をしている最中に…

画面からは、山田先生の叫び声が響いていた…


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