視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~

大輔とおばさんの二人が戻って来てくれた事は嬉しいのに、手放しで喜びきれずにいた。




何で、二人とも私を”セツ”と呼ぶの?

なんで…なんで…

二人とも…まるで私が…

危険な目に遭ったみたいな事を言うの…?




なんで、自分を”清隆”と言った大輔は…


私が一度、”死んだ”かの様に言うの……?

















なんで…?


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