幼馴染みの失踪
不審者の増加
空白の過去
塗り替えられた現在
自分ではない自分
誰よりも何よりも幸せだった、かけがえのない一年間が終わるとき
たとえ赤い眼光に囚われても
たとえ黒い靄に囁かれても
『願イ事ヲ叶エテアゲル』
――話しかけては、だめ。
***
突然失われた記憶。
“セツ”と呼ばれる人物。
そして、黒い靄の悲しい愛――
主人公に次々と襲い掛かる不可解な現象と深まる謎に引き込まれ、ページをめくる手が止まらず。
そしてすべての真実を知ったとき、思わず涙がこぼれました。
ホラー要素に加え、ミステリー要素も強い作品です。
ホラーが苦手な方でもきっと楽しめると思います。
この夏に、ぜひご一読を。
今あなたの視界の端に、黒い靄は見えませんか?