クラスメイトはあたしの執事。


静かに走り去っていく黒い車を見届けて、校門に向き直って立ち止まった。


校門の向こう側に見える漆黒の闇のような髪の色に目を奪われたからだ。


「…綺麗。」


そう呟いたあたしの声が聞こえたのか漆黒の髪を持つ少年が振り返った。



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